NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀」は間違いなく世界映像資産No.1クラス。特に「第5集”世界は地獄を見た”」は衝撃的です。しかしこの映像を見て「ナチスは酷い!」としか反応できない人は人間音痴です。アウシュビッツを調査した連合軍兵士の言葉・・・「ここで起こったことは私にも、他の人達にも起こり得る」。ナチスを選んだのは閉塞感に喘ぐワイマール憲法下のドイツ国民です。時と場合によっては誰もが被害者にも加害者にもなり得る・・・人は簡単に壊れます。欲望は抑えられても恐怖は制御できません。戦争の恐怖とは「強い独裁者」ではなく「弱い大衆」が狂気にとり憑かれる怖さです。そんな魔性に気づく覚醒動画です。サウンドも効果的です。半分は衝撃を和らげる陶酔動画です。