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赤い夕陽の満州に憑かれた昭和の日本
地平線に沈む真っ赤な夕陽は人を狂わせる何かがあるのかも知れません。「狭いに日本にゃ住み飽きた、俺も行くから君も行け、支那にゃ四億の民が待つ」。人々は「王道楽土」「五族協和」の理念を信じて満州に渡りました。本当に理想郷が生まれたかも知れない際どい満州経営は挫折し、満蒙開拓団の悲劇やシベリア抑留、南方では玉砕や特攻が常態化しました。戦死を「散華」といい、全滅を「玉砕」という日本人の魔性の感性はこのとき発揮されます。戦時歌謡はその象徴です。
 → 戦前の日本   → 戦前の昭和歌謡   → 白日夢の北海道   → 摩天楼の時代(20世紀初頭の米国)

 一炊の夢。昭和の幻想
部屋の外に映し出されるのは戦前の満州。日本史上初めて日本人が外国に「国家」を築く・・・「列強」とか「侵略」なんて言葉が恥ずかしくなるほどの気の使いようです。そんな儚くも濃密だった昭和の残像です。