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ボブ店長の秘密/Corgi Dog  
 ← アカンサス入口 / Acanthus Top 

ここ「サロン・アカンサス(Acanthus)には動物のフリをしたスタッフが沢山います。現店長の「ボブ」はとても賢く、「マダムKによって施設から助け出された健気なコーギー」を見事に演じています。感のいい人はサロンに連なる叶神社の狛犬との関係に気付きます。元来狛犬は寺社を守る架空の守護獣とされていますが、この東叶神社の狛犬は授乳の姿をした珍しい「口を結んだ吽形(うんぎょう)」。西叶神社の狛犬は「口を開けた阿形」。そしてサロン・アカンサスのコーギー達。ここには強力なトライアングルが形成されています。例えば下の画像「ボブ店長の見回り」・・・地球人がみれば単なる散歩中の犬。しかしてその実体は・・・影にご注目。うっとり探偵団ならこれがある種の信号であることに気付きます。影の先には叶神社の弁財天が。その弁天様が見つめる遥か彼方に”犬座”があるからです。


古代エジプトやメソポタミヤ、ローマ帝国でも守護獣と言えば百獣の王「ライオン」・・・”守らせる”というより、その力に”あやかろう”という願いの方が強かった筈。それが東洋に伝わると「獅子」となり、日本に来たら「狛犬」になって、いつの間にか安産や守護神になってしまった・・・ボブ店長はそんな「定説」に地球人の甘さを感じています。


うっとり探偵団も同感です。大体「神話」とか「伝承」なんてものは余裕ができた後から「編集」されるもので、「当初」はもっと日常的・現実的な話だったような気がします。ここはひとつ「本人(本犬)」に聞いて見るしかありません。勿論、地球人がいない時を見計らって”尋問”します。


ボブ店長の見回り 前店長の「ルイ」
ルイの妹アン アポロ
初代店長のクニ子 魔鈴とアポロ

 狛犬は地球の番犬だった!?

探偵団「店長!狛犬の件どう思う?」

店長「もっと単純に考えれば?」

「単純って?」

「犬の特性って何だと思いますか?」

「権力者の手先とか・・・」

「それは人間の話!嗅覚と聴覚ですよ。嗅覚は人間の百万倍、聴覚も人間の6倍も感度がいい」

「百万倍と6倍ではずいぶん違うような気がするけど? 」

「甘い!明智さん!嗅覚というのは気付いた時には手遅れになるケースが多い。毒は口に入れたらお終いですからね。聴覚が6倍しかないという話は人間の聴覚と比較した場合。電波アンテナと考えたら?」

「フッフッフッ!ようやく本性を表したね、ボブ君!」

「な、何の話です?」

「隠さんでもいい。君らも知っての通り、古代人は文明で麻痺した現代人なんか及びもつかない感知能力があった。しかし感知能力だけでは防衛や採取はできても”生産”ができない。」

「そんなことは子供でも知ってます」

「話はここから。文明の出発が生産への欲望だとしても、その行き着く先は人間と文明の逆転。今や考える力までコンピュータに”外注”している。いつ壊れてもおかしくない。どうして君ら”大犬座”の連中はそれを地球人に教えなかったんだ?」

「ど、どうしてそれを?」

「要するに君らは地球人を救うフリをしながら、やがて地球人が滅びるのを待っているんじゃないのかね?」

「そ、それは・・・!」

探偵団「まあいい!実は我々も地球を救うには地球人が滅びるしかないと考えているのさ!」

「あ、貴方は何者なんです?」

探偵団「今は明かせない!ただ今はページレイアウトの失敗で、この空白をどう埋めるかで頭がいっぱいのおじさんに過ぎない・・・」 -続く-