title


ミスK.の謎/Gallery
英国直輸入のサロン・アカンサスは過去何度も撮影や取材の舞台になっていますが「普通」の作品を展示するギャラリーではありません。理由は「マダムK」のこだわり。目の肥えた人ならさりげなく出されている白磁皿やカップが、高級レストランやホテルで使われているブランド品であることに気付きます。ギャラリーである以上は世界の一流品に匹敵、或いは上回る「作品」でなけれ絵にならない。これがマダムKのこだわり。じゃあ無理かと思っていたら大逆転。目の前にマイセンを上回る「作家」がいました。その作家こそマダムKのお嬢さん「ミスIkuko Kunimatsu」。長年コツコツと作品を制作し続けて幾歳月、ようやく万を持しての発表です。どんな有名磁器であろうと「工業品」である以上、面倒な絵付けに時間がかけられません。しかしミスIkuko Kunimatsu はその何倍もの手間をかけて超華麗な作品を制作しています。
 アカンサス入口 / Topへ戻る 


gif夜のギャラリー


その美しさから欧米では室内を華やかに飾る装飾品としても珍重されている絵付け白磁器・・・面倒で高度な技を必要とする製作過程のなかで、最大の至福は最後の絵付け。プロの職人はそんな時間をかけられませんが「作家」となれば話は別。惜しみなく金銀を使い緻密な絵付けに納得いくまで時間をかけます。その実物の作品展です。全て豪華な額装です。ご希望の方には頒布させて頂きます。で画像拡大。

SPACE SPACE

tou_top 器の秘密

器の歴史って古いんでしょう?」

「猿も凹んだ物体や葉っぱを利用して水を飲む・・・これを”道具”と定義したら1億年になりますが、泥を捏ねて”カタチ”にするという意味では、チェコの遺跡から紀元前2万9000年~-2万5000年のものとされる裸婦の人形が見つかっています」

「器はいつ頃なんです?」

「水や食物を入れる器という意味では1万8000年前の中国南部だとか。紀元前1万年の縄文土器なんて新参者です」

「模様はいつ頃ですか?」

「縄文という表現から、最初はヘラや縄や葉っぱを押し付けたり、削ったりしていたようです。すべり止めかも知れません。いずれにしても器は人類最初の技術&芸術といえます」

「とにかく古いんですね」

「文字がない時代の考察は出土する土器や焼き物から手掛りを得るしかありません。人類の痕跡なんです」

「たかが器なんて言えませんよね」

「6世紀には中国で白く硬く薄い白磁が出現し、これが7世紀の唐三彩と結びつき”セラミック・ロード=シルク・ロードの別称を通じて世界中に広まった。日本で独創的な陶芸がはじまるのは桃山時代、千利休の頃からです。伊万里焼なんか江戸時代ですから ”最近” の話・・・でもこれが輸出品として絹とともに明治の日本を支えた」

「こんなに人を魅了する理由は?」

「触れる芸術だからかも知れません。絵にしても彫刻にしても基本は見るもの。うっかり傷つけたらエライことになりますからね。その点、手でも舌でも接する器は親しみやすい。飾っておくだけでも絵になる。特に17世紀後半に東インド会社がもたらした日本の陶磁器、有田、古伊万里は西洋の王族・大商人を魅了しました。マイセンはそこから登場します」

「色んなドラマがあったんですね」

「世界中の陶工達がお互いの技を盗もうと何百年も切磋琢磨してきた・・・その血と汗と涙の結晶が絵付けされた陶磁器です。名工・錬金術師ベトガーが有田・古伊万里に匹敵する「白い透明な磁器」「赤色磁器」を完成させたのは1709年10月19日でした」

「・・・」