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ローゼンタールの秘密/Rabbit 
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「サロン・アカンサス」には動物や植物のフリをした星人スタッフが沢山働いていますが、この「ローゼンタール(Rosental)ラビット」もマダムKが所蔵するおびただしい洋書の管理人(兎)です。インテリアのアイディアに行き詰った時などに「マダム!こんなのはどうです?」なんて参考になりそうな洋書を運んでくるのが”表向き”の仕事ですが、実は彼らは只者ではないのです。 で画像拡大 

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顧問 Bear Staff 6  
 
ここアカンサスにある”ラビット”はドイツの高級陶磁器メーカー「ローゼンタール」の逸品。しかし親会社の「ウェッジウッド」の破たんが引き金になって、あえなく破産宣告・・・うらを返せば”ローゼンタール・ラビット”として二度と手に入らない貴重品となって、人間の尊敬を慈愛の眼差しを受けることになります。うさぎ星人はどこまでもしたたかなのです↓この方向の遥か彼方に彼らの”うさぎ座”があります。



人間の多産で生息範囲も広いウサギは最も馴染みの深い動物のひとつ・・・「かちかち山」「イソップのウサギと亀」「不思議な国のアリス」「ガラスの国のアリス」そして「ピーターラビット」・・・童話や文学に登場するだけでなく、世界中でマスコットやマークとして”擬人化”されている・・・ここが彼らの狙いです。”擬人化”とは「人間に警戒されない」ということであり、更に「人間に愛される」ということでもあります。

西洋にいたっては多産と豊穣の神「エオストレ(Eostre)の使い」なんて役割を与えられ、遂には「エオストレ→イースター(復活祭)」と”出世”した知能の持ち主です。アカンサスのスタッフである”犬”と”薔薇”そして”ウサギ”・・・
普通の人間にはこの共通項に気付きません。”本人”に尋ねてみます。→ (左)ラビットの秘密

 ラビットの秘密

探偵団「ウサギとはよく化けたな!」

ウサギ「人聞きの悪いことを言わないで下さいよ!これでも由緒ありです」

「”実家”は確かオリオン座の南にある”うさぎ座(epus)”だったよな」

「古代の天文学者・プトレマイオスが定めた48個の星座。トレミー星座と呼ばれる由緒ある星。今は88星座もありますがね」

「月で餅をついてるのはおまいらの仲間なのか?」

「あんな流れ者と一緒にしないで下さい。奴らは地球に向かったまではよかったんですが、月に落ちて全滅。その怨念があんなカタチになったんですよ」

「”ツキ”がなかったんだな!」

「そゆう親父ギャグは宇宙では通用しません。とにかくウサギになって食べられる。確実に人間の体内に侵入できますからね」

「確かに多産で、どこにでも生息していた。しかも肉は柔らかく、毛皮も使えるので古来から狩猟の対象・・・上野の西郷さんの銅像も兎狩りの姿だもんな。で、人間の体内での”ミッション”って何だ?」

「いよいよ本筋の話ですね。星座間でトラブルがあった時に人間を味方につけること・・・・今も昔も変わらない”ゆるキャラ”戦略です。”可愛い”と思わせたら勝ちです」

「結構安易な”女子供”狙いだな。それでH・B・ポターに”ピーターラビット”を描かせた訳だな。”プレイボーイ”も似たような発想だろうな」

「年中”発情”している動物は人とウサギ・・・そこで”H・へフナー”に暗示をかけて雑誌”PLAYBOY”を作らせたという訳です」

「それで人間はみんな”ウサギ好き”になった」

「犬座や薔薇星雲の連中もそれなりの方法で、人間に好かれていますが、我々の方がより深いところでコミットしているという訳です」

「しかしボブ店長は犬だし、このアカンサスの入口”叶神社”の守護獣も犬・・・地球人にとってはこちらの方が判りやすいぞ」

「フッ、フッ!探偵団長ともあろう人が。そんな視覚に訴える方法だけが全てではありませんよ。我々は潜在意識に訴える」

「それは”卯”の方向のことだな?」

「ど、どうしてそれを?」

「”卯”の方向は東、この神社の名前も東叶神社、そしてこのアカンサスと神社の鳥居を結んだ延長線上の彼方に君らの”うさぎ座”がある」

「・・・」 -続く-