>
title
極上ケーキの謎/Cake 
 ← アカンサス入口 / Acanthus Top 

器も味のうちと言いますが、ここ「サロン・アカンサス(Acanthus)」の「この世のものではない極上ケーキ」を乗せている皿、紅茶やコーヒーに化けた液体が入っているティーカップも普通ではありません。「大きな声じゃ言えないけど(言ってる)ブタに真珠じゃないですか?」「相手を見て出してるのよ」とマダムK。確かにマイセンやウエッジウッドや古伊万里の名器に盛り付けられたケーキを目前にすると気分は「北大路廬山」か「白洲次郎」・・・ 。

秘密基地の主人公はマダムK。極端に博識で親切で器用ですが疲れたり、怒ると炭(炭素)になります。それもその筈、マダムKは愚かな地球人を救うために日々奮闘しているのです。ここ「サロン・アカンサス(Acanthus)」は人間だけでなく妖怪や宇宙人とも談笑できる唯一の空間です。で画像拡大


Cake1 Cake2 Cake3 Cake4
Cake5  
 

ケーキだって負けていません。漬け込むラム酒もブランディーも「料理用」なんてケチなものではなく、高級バーにしかないような逸品です。まあ、百聞は一口にしかず・・・食するしかありません。まだあります。人間の潜在力を蘇らせるとしか思えないガラスの館から眼下に浦賀湾、遥か西方の彼方にロンドンを望みながらの至福のひととき。勿論「うっとり探偵団」はロンドンどころか、遥か41光年彼方の「かに座」に思いを馳せて妖しの日没を待ちます。日が暮れるとどうなるかって?
それは「アカンサス・エクスプレス」にて。046-843-1911です




 記憶の不思議
「一度やってみたかった事って何です?」


「紅茶に浸したマドレーヌの香りから少年時代を過ごした田舎の風景がありありと眼に浮かぶM.プルーストを真似て、アカンサスのケーキを一口含んだら素晴らしい少年時代を過ごした港町の風景が目に浮かぶ」

「静かな港町どころか騒音と爆発音が鳴り響く港町だったんでは?」

「昭和20年代の貿易港は戦後復興の真っ盛りで、工場の音や臭い、船の汽笛で朝から晩までうるさくて臭い毎日でした。」

「印象画の世界とは大分違いますね?」

「確かに不快な音や匂いは記憶には残っても”心象風景”にはなりませんね。だから街から離れた海岸や山の上からの風景が原風景という訳です。格差が大きいので印象は強烈です。そうゆう場所には気持ちいのいい空気や風が流れていますからね」

「今も変わってないんでしょう?」

「それが不思議なことに、大人になって地元に戻ってみると、現実の風景には何の思い出もない・・・あれっ!懐かしい記憶の風景は何処に?という感じです」

「単に風景が変化したのでは?」

「それもありますが残っている当時の建物を見ても何のか感慨も涌かない・・・ここで”記憶”とは”脳内風景”だと気付きます」

「それが ”原風景” なんですね?」

「記憶の方が想い出を美化してるんです。だから室生犀星が”故郷は遠くに在りて想うもの~帰る処にあるまじや”と詠ったのは判ります」

「記憶は体験を美化したもの・・・逆はどうなんでしょうね?」

「それがトラウマでしょう。要するに増幅・編集されたものが”記憶”。だからこの極上ケーキにも頬っぺたが落ちるような記憶を”生成”する宇宙物質が含まれている可能性もあります」

「・・・」