Now Loading...



ケープコッドに別荘を持つことはアメリカの富裕層の憧れ・・・特に第35代合衆国大統領ジョン F. ケネディの別荘がある「Hyannis」は日本の「高級別荘地」が恥ずかしくなるような邸宅が並んでいます。しかも高台から大西洋を見渡して佇んでいる様は映画のよう。家がこれほど物語性を帯びている場所はありません。建築家は家をデザインすることはできても物語を作りだすことはできません。それは風土と歴史の役目・・・新大陸を目指したメイフラワーⅡ世号が、最初に上陸した「Province Town」は今もその高揚感の名残に満ちて訪れる人の脳と心を酸素で満たします。

Dune/砂の半島 Creek/小川の迷宮 Pond/彷徨う池 Lighthouse/灯台

ボストン・エスタブリッシュ

ここには故JF・ケネディを始め歴代の大統領や財閥の別荘地が多く、所謂「ボストン・エスタブリッシュメント」・・・成金が城を作りたがるのの対し、知的な上流階級は、さりげなく、しかし格調のある切り妻屋根の質実剛健なシンメトリーデザインの建物を好みます。
厄介なのは不動産価値を決める地域の「格」。要するに「人種」。有色人種が混じると価値が下がるという現実です。ある意味”格式”とは”排他性”の裏返し。異質なものを嫌う本能かも知れません。