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名作の影に音楽ありと言いますが、むしろ名作を名作たらしめているのはサウンドトラックかも知れません。映画の内容は断片化して記憶の彼方に霧のように漂っていても、懐かしいサウンドトラックに触れた途端、霧が晴れて凝縮された人生の情感が甦る。見えなかったものが見えてくる。ありきたりの学校教育や情操教育では得ることができない感性です。


 人々が熱狂した邦画の黄金時代
それは重苦し戦時の抑圧からの開放と復興への高揚感の産物ともいえます。1951年にサンフランシスコ講和条約が締結されると、翌年にGHQによる映画検閲が廃止。これにより上映禁止となっていた時代劇が復活するとともに、多数の映画が製作されるようになりました。国際映画祭において黒澤明や溝口健二らの日本映画作品が次々と受賞し、日本の文化的矜持の回復に務めた、とWikipediaは説明しています。